卒業式でもらった印鑑

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卒業式でハンコをもらう。このはんこにどれだけ助けられているか、みんな知らないと思う。うちの親は、私が高校卒業後に離婚した。そして、母は私と妹を連れて旧姓に戻した。印鑑がない。というよりも、すべての書類を書き直したり申請しなおしたりしなければならない。なのに。印鑑がない。卒業でもらった印鑑は全く意味を持たなくなってしまった。

私たちは、100円ショップで印鑑が売っていないか、出かけた。なかった。知っている限りの100円ショップをまわっては印鑑を探した。本当に珍しい苗字でもなんでもないのになぜかなかった。そういう離婚仕立ての状況は、早急に印鑑を欲している。何の猶予もないのに印鑑だけないのだ。

その当時、今みたいにネットも簡単にできていなかった。スマートフォンの時代でもない。なので、自分の足で探すしかなかった。いよいよ、無い。母が決断する。みんなで一つの印鑑を作ろうか。イマイチな案である。

一人ひとつハンコは必要だ。いくらお金がなくたってハンコを作るべきか悩んだ。そんな中、はんこ屋さんから良いアドバイスを聞いた。店頭になくても取り寄せできる苗字があるのだそうだ。そこの三文判認印の一番安価なものは98円だった。私たちは、期待してそれが叶った。

ひとつ大事なこととしていえるのは、もらうときは「はんこかよ~もっとましなもんないの~?」な印鑑だが、無いと困るものナンバーワンである。

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